実は危険!? 話題のコオロギ食に関する噂を検証!

2023年3月3日時事

近年、コオロギの食用化に関する議論が活発化しています。

2022年11月には徳島県の県立高校で、学校給食に「食用コオロギ」の粉末が試験的に提供され、批判が相次ぎました。SNS上でも、昆虫食について危険性を指摘する声が増えていますが、その根拠や真偽はどうなのでしょうか。

本記事では、ネット上で言われているコオロギ食の危険性について検証していきます。

食用コオロギは寄生虫や雑菌が心配!

食用コオロギに限らず、寄生虫や雑菌の問題については食肉や魚介類、野菜など、自然から調達する全ての食材に等しく関わる問題であることが挙げられます。そのため、どんな食品でも生食する場合には注意が必要とされています。

食用コオロギは管理された養殖場で飼育され、加熱殺菌、乾燥処理された加工食品です。つまり、正しく管理されている限り、食用コオロギに寄生虫や雑菌が存在する可能性は非常に低くなります。そのため、他の一般的な加工食品と同様に、適切な加工と管理が行われている限り、安心して食べることができます。

ただし、食用コオロギが普及することで、杜撰な業者が存在する可能性はあるかもしれません。しかし、正しく管理された中であれば問題はないと考えられます。つまり、食用コオロギを選ぶ際には、信頼できる業者を選ぶことが重要であると言えます。

食用コオロギはアレルギーの危険性がある?

食用コオロギに対するアレルギーに関しては、日本の食品表示法では特定原材料に該当しないため、アレルギー表示の義務はありません。しかしながら、甲殻類やダニ、軟体動物にアレルギー反応を示す人々の中には、食用コオロギに交差反応を示す可能性があるとの研究報告があります。

そのため、食用コオロギを取り扱う企業は、自主的に「エビやカニに似た成分を含みます」という注意喚起を行っています。食物アレルギーのある方は、避けたほうが懸命でしょう。

コオロギには発ガン性がある?

「コオロギに発がん性がある」という主張について、科学的な根拠はないようです。ある人物がTwitterやブログで主張したことがきっかけで、この話が広まったようですが、その人物が根拠とした「他の研究」は示されておらず、デマと思われます。

一方、コオロギの毒性試験は行われています。日本の研究チームがコオロギパウダーを用いた遺伝毒性試験や、マウスへの経口投与試験を実施しましたが、いずれも毒性は確認されていません。

コオロギは漢方で妊婦に禁忌とされているのでは?

コオロギは漢方薬として使用されることがあり、確かに漢方医学大事典には「微毒」「妊婦に禁忌」の記載があります。しかし、こちらのページには本草綱目(中国で約500年前に編纂された漢方医学の基本書)が出典元とされていますが、原著には「微毒」「妊婦に禁忌」といった内容は存在しないことが確認されています。つまり、漢方医学大事典の日本人編集者が後からこの情報を付け加えた可能性があります。

ただし、妊娠中の女性がコオロギを食べることについては、心配な方は控えたほうが良いかもしれません。一方、東南アジアでは妊婦を含めて日常的にコオロギを食べている地域もあり、特にミネラル分の補給を目的として医師が妊婦にコオロギ食を勧めているケースもあるようです。ただし、医師の勧めに従う場合でも、食べ過ぎには注意が必要です。最終的には、妊娠中にコオロギを食べることについては、専門家と相談して決めることが望ましいでしょう。

ネットの反応

牛乳廃棄するのにタンパク源としてコオロギ食推進したり、平和を訴えながら戦争の悲惨さを伝える本を無くそうとしたり、女性の社会進出を促進したいのに保育園や学童が整備されなかったり、就労人口確保したいのにいつまでも年収の壁問題に触れなかったり。 日本、本当に大丈夫か?

政府は昆虫食を進める理由に環境保護や高たんぱく質を唱えているが意味不明。更に意味不明なのは補助金目当てにコオロギ粉を使い自社の信用を破壊している愚かな企業。世界でコオロギ食を推してるのは日本だけ。SDG’sと言い出す輩は信用出来ない。

まあ確かに、コオロギ食が自然に広まるならともかく、政府が奨励するとなると、映画「スノーピアサー」のあの場面を思い出しちゃうけどね、自分も。

コオロギ食がインボーな方からやたらと反対運動起こされてる件について。 売れなきゃカエル食と同じく廃れるわけだしどうでもええやん。 あと「コオロギは寄生虫のハリガネムシがいるから〜」とか言っとるけど、お前ら肉でも野菜でも、食品内で死んでる寄生虫を日頃どんだけ食ってるか知らんの?

コオロギ食、これまで陰謀論やワクチンデマを鼻で笑っていたような人まで真剣にデマ拡散してて、ものすごい有用なリテラシー判定機になっている。 別に国はコオロギをこっそりとか無理矢理とか食べさせようとしてないし、なんならそこまで推してない。

まとめ

現在、コオロギ食に関する研究は進められています。その中でも、コオロギに含まれるタンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養素や、肉や大豆などの代替品としての可能性が注目されています。

しかし、新しい食品に不安を感じる気持ちは理解できます。過度なバッシングに乗っかってしまうことは危険であり、科学的な根拠に基づいた情報を得ることが重要です。

また、政府のコオロギ食のプロモーションには問題があり、確かに批判を招く部分もあります。しかし、冷静に見守る姿勢が大切です。これからの研究や議論を通じて、コオロギ食が持つ可能性や課題を明確にし、適切な情報提供やルール整備が必要でしょう。